Emacs org-mode を使った仕事の進め方例(2021年)
はじめに
以前 ↑ の org-mode ブログを書きました。 そこから転職して 2年ほど経った今でも org-mode を仕事で活用しています。
org-agenda他 の今の使い方をまとめてみます。
(前提) 今の仕事
プロジェクト/活動 単位で orgファイル作成
orgファイルはプロジェクト(ほか社内活動)単位で作成します。
命名規則は特にありません。
switch-to-buffer
で移動(検索)しやすいバッファ名であれば良いです。
※ バッファ移動時の検索含め、 補完と検索は Counsel を入れています。便利です。 (参考: Emacsの補完と検索を超強化する - Qiita)
orgファイルは 全て ~/org
配下へ
プロジェクトごとにフォルダは基本作りません。 全ての orgファイルは ↓のように雑に置きます。
雑に置いても org-agenda
という TODOタスクを集約してくれる機能が
あるので問題有りません。
ヘッドラインにTODOステータスを付与してタスク管理
おおよそ全てのプロジェクトバッファは 以下のような構成です。TODOキーワードをカスタマイズしています。
トップレベルは PROJECT
ステータスに設定。
その配下のタスクに TODO
や DONE
などのステータスを付与して
タスク管理していきます。
ときには、いくつかの子タスクに分ける必要がある
大きなタスク(サブプロジェクト)が出てきます。
その場合は --SUBPJ
キーワードを付与、その配下にTODOタスクを配置・管理します。
カスタマイズしている TODO/DONEステータスは以下の通り。
キーワード | org-agenda 表示 | 備考 |
---|---|---|
PROJECT | yes | プロジェクト |
–SUBPJ | yes | サブプロジェクト |
TODO | yes | タスクステータス: TODO |
DOING | yes | タスクステータス: 集中して作業している |
WAIT | yes | タスクステータス: 相手のレスポンス待ち |
TREATED | yes | タスクステータス: 作業完了。相手の確認待ち |
ROUTINE | yes | タスクステータス: 定期的に行わないといけない作業 |
REMIND | yes | リマインド: org-capture用 |
DONE | no | タスクステータス: 完了 |
SOMEDAY | no | タスクステータス: いつかやる |
▼ 色分け
※ TODOステータス/色のカスタマイズ方法は以下参照
org-agenda で各タスクを俯瞰
org-agenda は TODOタスクの集約表示を実現します。 タスク管理 効率化を実現できる org-mode の主要機能です。
︙
仕事始めや、作業の区切りに org-agenda を開きます。 タスクを把握したり、ステータスをアップデートしたりします。
ほか細かい話
お世話になっている org-mode の機能を紹介します。 とくにカスタマイズしているわけではないので簡潔に説明します。
- Capture
- 社内関連の(ちょっとした)タスクを登録するときに使います
- Clocking Work Time
- 工数を計測する必要のあるプロジェクトで使います
- Hyperlinks
- URLやローカルファイルのパスなど、 プロジェクトに関わる情報を全て orgファイルに集約します
- Tables
- 随所で使います
- Org-mode のテーブル編集に慣れるともう離れられません
- Markdown Export
- Working with Source Code
おわりに
引き続き org-mode を愛用していきます。